Y先輩の寄贈本は多岐に渡る。前号でも紹介したが、雑誌が一番多く、149冊である。
毎号取り寄せていたものが数的には多いが、点数は少ないが珍しいものもある。
『多摩考古』、『利根川』、『奈和』などである。
『利根川』は以前、見たい号があってネットで探したことがあるが、一冊も見つからなかった。
ネットで利根川と検索すると川の利根川のことはいくらでも出てくるが、雑誌の利根川はその存在すら見つけることができなかった。
それが、思いもかけずに2冊手に入った。ありがたい。
つぎに多いのが、考古学の発掘調査報告書である。88冊ある。
日本考古学協会で活躍されている氏の蔵書としては、当然といえば当然かもしれない。
氏が住む関東地方のものが圧倒的に多い。 時代的には、氏の研究対象である縄文遺跡が目立つ。
そういえば、学生時代に一緒に発掘をした遺跡から出土した土器を研究して、氏が縄文土器の新型式を提唱していたことが、思い出される。
私にとって、特にうれしいが単行本である。
『古代社会と地域間交流』、『古墳時代倣製鏡の研究』、『埼玉の弥生時代』、『地域と文化の考古学T』、『房総古墳文化の研究』などである。23冊ある。
貴重で、高価な本ばかりである。
専門書は、発行部数が少ないためか、割高になる。そのためなかなか手が出せない。
おかげでわが邪馬台国図書館の蔵書レベルが質量とも一気に充実した。
Y先輩からの寄贈本の合計は273冊である。わたしの怠慢で、いまやっと寄贈欄に掲載できたところである。
大変遅くなって、、まことに恐縮している。
つぎに蔵書目録の各部屋に順次掲載する作業が待っている。
編著者別の一覧もある。
年内には終わらせたいと思っているが、どうであろう。なんとか頑張りたいと心に期している。
写真 :Y氏からの寄贈本の一部。(館長撮影)
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