先日、学生時代の先輩Yさん宅を訪問した。考古学の発掘で同じ釜の飯を食べた仲である。
過日、OB会で久しぶりに再会した時に、私が古代史の本を集めて「邪馬台国図書館」をやっていることを話した。
Yさんは長年考古学に携わり、いま日本考古学協会の理事会で活躍されている。
その関係もあって、Yさんは多くの報告書、研究書、雑誌をたくさん所蔵している。
そこで私は、重複しているものや、自身の研究対象外の本やなどの寄贈をお願いした。
”ああ、いいよ”Yさんは二つ返事で快諾してくれた。
約束した時間に訪問したら、部屋一面に本が積んであった。
”どれでもいいよ。 全部でもいいよ。”
驚きである。
考古学の発掘報告書をはじめ、日本考古学協会の年報、機関誌『日本考古学』などがある。
『日本考古学年報』は、日本全国でその年に発掘調査された遺跡の報告である。
私も学生の頃、小遣いをためて2、3冊買ったことがことがある。
単価が張るので、図書館で必要なところをコピーしまくったが経験ある。
最近では協会が復刻版を無料で進呈してくれるというので、3冊頂いた。
その年報が目の前に山と積まれている。
機関誌の『日本考古学』は古本屋で1冊見つけた。これも沢山ある。何冊あるだろう。見たかった第29号もある。
嬉しい限りである。
雑誌『季刊 どるめん』がある。人類学・民俗=民族学・考古学に関する総合雑誌である。昔、昭和7〜9年発行の『ドルメン』を古書市でまとめて買ったことがある。
希望者多数の抽選で運よく手に入れたのである。
ひらがなの『季刊 どるめん』はその再出発の雑誌である。
10冊ほど買いためたが、その続きがここに30号まである。
ネットで調べたら『季刊 どるめん』は30号で終刊になっている。
これで全冊揃ったことになる。
感激である。
『季刊考古学』は1982年から30年以上も続いている考古学専門の雑誌である。「邪馬台国図書館」には別冊を入れて、現在65冊ある。
ただし、結構歯抜けである。
これも、あるだけ全部頂いてきた。
これで、『季刊考古学』は87冊となる。
なんとも、ありがたい。
今は、手持ちの『ドルメン』と『季刊 どるめん』、『季刊考古学』の図書目録に記載がやっとできた。これで、蔵書総数が5000冊を突破した。
なによりも、うれしい。
今回は、これまでにして、その他の寄贈本は次号にする。
写真 :Yさんからの寄贈本の一部。(館長撮影)
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