館長だより 第52号
館長だより 第52号

館長のつぶやき(5)

2014/04/27

   ☆ 邪馬台国図書館 開館

 先日、「邪馬台国の会」の講演会で、「邪馬台国図書館」の説明をさせて頂いた。

 しかし、当日の私の体調は最悪で、朝からくしゃみと鼻水がとまらない。

 薬は飲んではいたが、少々熱っぽくもあった。

 壇上にのぼり、説明をしたが、思いの半分も伝えられなかった。

 用意した「邪馬台国図書館」の看板をみてもらうのも忘れ、席にもどった。

 そのあと、内野会長にフォロー説明をしていただいた。

 なさけないやら、はずかしいやらで、少々落ち込んだ。

 そこで、重複を承知でそのときお話しようと思っていたことを以下に掲載する。


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 「邪馬台国図書館」をはじめました笛木と申します。よろしくお願いいたします。

 今、内野会長よりお話していただいた「邪馬台国図書館」について少し説明をさせていただきます。

 きっかけは、私が邪馬台国に関する調べ物をしていたときに、見たい本を見るのにとても苦労をしたことです。

 論文の巻末によく参考文献が書いてあります。

 運がよければ、それらの本は町の図書館で数冊見つかります。

 後は、県立や国立の図書館でたぶん更に2〜3冊見つかるでしょう。

 インターネットのアマゾンで、もう2〜3冊購入できるかもしれません。

 手間と暇とお金をかけて探しても、それでも全部を見ることは、まず、無理です。

 こんな時に、邪馬台国専門の図書館があったらどんなに便利だろう、どれほど研究に取り掛かる前の無駄がなくせるだろう。

 ”誰か、邪馬台国専門の図書館の図書館を作ってくれないかなあ。”

 5年経っても、10年待っても、「邪馬台国図書館」だできたという話を聞かない。

 誰もやらなければ、自分でやろうと無謀にも思ったわけです。

 まずH24年4月に、ネット上にHPの「邪馬台国図書館」を立ち上げ、少しづつ集めた本の蔵書目録を作成し、掲載しました。

 昨年、掲載した蔵書の数が3000冊を越えたので、つぎのステップとして、家の近くにアパートの一室を借りて、そこへ本を移し、本棚にすべての本を並べました。

 これが私の「邪馬台国図書館」です。

 このとき、安本先生にお願いをして、「邪馬台国図書館」と揮毫して頂き、それを彫って看板を作りました。


 私の考える「邪馬台国図書館」には三つの目的があります。

    第1:本の収集と保存 

    第2:本の公開と貸し出し

    第3:邪馬台国問題の勉強と研究

 まず第2の本の公開と貸し出しについてです。

 一番重要なことは、「邪馬台国図書館」の存在をみなさんに知ってもらうことです。

 いくら理想をかかげても、誰も知らないのでは存在価値がありません。

 そこで、内野会長に「邪馬台国の会」での告知をお願いした次第です。

 「邪馬台国図書館」の利用方法として、図書館に来ていただくのは大歓迎です。

 しかし、一人でやっていることなので、私が「邪馬台国図書館」に常駐することは現実的に無理です。

 私は船橋市に住んでおり、「邪馬台国図書館」も船橋市にあります。

 都内に在るわけではないので、遠路出かけてこられる方がどれほどいらっしゃるか、わかりません。

 メールでご連絡いただければ、都合を合せてお待ちいたします。

 利用してもらうことが目的なので、次善の方法としては、本の貸し出しです。

 内野会長のご理解をいただき、「邪馬台国の会」に会員登録をされている方、限定で本の貸し出しを行ないます。

 どんな本があるかは、HP「邪馬台国図書館」を見てもらえば、大概はおわかり頂けます。

 HPは「邪馬台国図書館」で検索していただければ、最初に出てきます。

 貸し出しの手順としては、貸し出し希望の方は、HP「邪馬台国図書館」のメールアドレスへ

  @ 会員番号  A 氏名  B 住所  C連絡電話番号  D書籍名 を

 メールで送っていただければ、次回の「邪馬台国の会」の講演会場に私が持ってきます。

 蔵書の中には大型本や希少本もありますので、すべての本が貸し出せるわけではありませんが、できるだけご希望に沿いたいと思っています。

 当日、本をお貸しする時に、免許証や保険証などでご本人確認をさせていただきます。

 貸し出しノートに必要事項を記載していただき手続きは完了です。

 貸し出し期間は、約1ヶ月です。

 返却は、次の講演会のときにお貸しした本を会場へ持ってきていただきます。返却日厳守でお願いいたします。

  費用は無料です。ただし、万一、破損・紛失の場合は同じ本を購入して返していただくことになります。

 この貸し出し方法に不備や無理が生じた場合、適宜、改良や変更を行ないます。

 個人で設立した「邪馬台国図書館」が、邪馬台国の会に公認され、今は邪馬台国の会の附属「邪馬台国図書館」と考えています。


 つぎに第1の本の収集と保存についてです。

 邪馬台国関連の本は、世に無尽蔵にあります。

 ちなみに今朝、ネットのアマゾンに「邪馬台国」で検索しただけでも4918件ありました。

 個人で集めるには限界があります。

 趣旨をご理解いただき、皆さんからの、本の寄贈を切にお願い申し上げます。

 用の済んだ本、重複してお持ちの本、ご自分で書かれた本など、邪馬台国や古代史に少しでも関連がある本ならば、大歓迎です。

 「邪馬台国図書館」にすでにある本でも、こちらで古本販売をして新たな本の購入資金に回させていただきますので、こちらも大歓迎です。

 私自身も重複して購入した本がかなりありましたので、会長の許可をいただき、講演会のロビーで時折古本市を行なわせてもらっております。

 その節はお買い上げありがとうございました。 売り上げ代金は次の本の購入にあてています。

 趣旨には賛同をするが、現在は本を使用しているので寄贈はできないという方もいらっしゃると思われます。

 ゆくゆく使わなくなったり、ご本人が使えなくなった場合、「邪馬台国図書館」に寄贈するという遠い約束でも大歓迎です。

 寄贈いただいた方には、そのご好意に対しHP上にお名前を掲載して「邪馬台国図書館」の続くかぎり感謝の気持ちを表わします。


 最後に第3の邪馬台国問題の勉強と研究について です。

 本を活用して、勉強や研究のできる機会を設けたい思っています。

 そこで、第一歩として同好の士を募り、「邪馬台国の会 船橋支部」を立ち上げたいと思っています。

 2月に数人の方と打ち合わせの会を行ないました。

 いろいろなやり方を模索しながら、適した方法をとりたいと思っています。

 船橋市に限らず、千葉県内、東京のなど、お越しいただける方すべての方をお待ちしております。


 現在の「邪馬台国図書館」は不十分な状態ですが、今日、開館いたしましたので、みなさんのご利用、ご協力をせつにお願い申し上げます。

 貴重な時間を頂き、どうもありがとうございました。


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  写真 上:「邪馬台国図書館」の看板。揮毫は安本美典先生。製作は館長。(館長撮影)

  写真 上:館内の様子。第49号掲載の本棚の向い側。(館長撮影)

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