『三国志CG絵巻 魏志倭人伝』という絵本がある。この本を安本美典先生が監修をしている。
安本作品では初めてのできごとである。
CG制作は影井由宇、大意文は瀬戸環となっている。
2003年、株式会社G.B.発行である。
この本の出版趣旨が「はじめに」に書いてある。
〈この本は興味深い「魏志倭人伝」の全容を最新のCGを用いて表現した、歴史絵本です。
内容をわかりやすくするために、専門家の先生方にご指導をいただきながら、(中略)
可能な限り原文をありのままに紹介することに腐心しました。〉〈すべての日本人がぜひ、自分たちのルーツに思いを馳せて、
民族の一員であることに誇りを持つ一助になればと願ってやみません。〉絵巻は、倭の国の概略から始まり、倭国の位置、倭人の姿、倭人の葬礼へと進む。
倭の国の卜占、倭人の風習、倭の国の動物、倭の国の産物 をCGで丁寧に描いている。
倭の国の機構、女王の国、卑弥呼の政治、へ話は変わる。
倭と中国の国交・其の一、其の二、卑弥呼から台与へ とそれぞれの朝貢の場面が展開する。
最後は、周囲の国々 として弁辰、対馬国、一支国、末盧国を記述し、終わっている。
「あとがき」に安本先生の言葉がある。
〈この本では、現在ある資料や研究の成果をもとに、
当時のくらしぶりなどを目に見えるように再現してみました。
イラスト・グラフィックは、カラフルですばらしく、
いきいきとしています。子どもでも、当時のことがわかり、
古代へのロマンがはぐくまれると思います。
ぜひ、家族でお楽しみください。〉
『三国志CG絵巻 魏志倭人伝』「あとがき 安本美典」を掲載する。
挿図 1:『三国志CG絵巻 魏志倭人伝』(2003・G.B.)の表紙挿図 2:『三国志CG絵巻 〃 』(2003・G.B.)の中国との交易
挿図 3:『三国志CG絵巻 〃 』(2003・G.B.)の倭国の戦乱
挿図 4:『三国志CG絵巻 〃 』(2003・G.B.)の卑弥呼の宮室・楼観
挿図 5:『三国志CG絵巻 〃 』(2003・G.B.)の中国への朝貢
挿図 6:『三国志CG絵巻 〃 』(2003・G.B.)の倭王への下賜
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